前を行くケーシー・ストーナーをパッシングできないヴァレンティーノ・ロッシ。
トップを快走するドゥカティコンビと8pt差でタイトルを争うニッキーを追うには、まだマルコ、ダニ、そしてケーシーのHONDA編隊を抜き去らなければならない。
そして5ラップ目、それは些細なミスだったのか、運命のいたずらか。ヴァンレンティーノはリアタイヤを滑らせた。
巻き込まれたことはあった。マシントラブルもあった。
しかし、自身のミスによる決勝中の転倒は、今シーズン初めての出来事だった。
こんなドラマが最終戦に待っていようとは、誰が想像しただろうか。