ALICE GRAND PRIX DE FRANCE
2001年のWGP250クラス。その年はWGP参戦2年目の加藤大二郎選手が圧倒的な強さを発揮し、アプリリアのエース原田選手や怖いもの知らずの走りで頭角を表していたマルコ・メランドリも多くのレースで加藤選手の後塵を配していた。
そしてそのはるか後方で、トリコロールカラーのアプリリアを駆る二人のライダーがいた。
純フランスチーム、Equipe de France(エキップ・ドゥ・フランス)のシルヴァン・ギュントーリとランディ・ドゥ・ピニエ。
当時は特に速かったわけでもなく、光っていたわけでもない。印象に残ったレースもほとんどなく、表彰台に昇ったこともない平凡なライダー達だった。
この二人が6年後のルマンサーキットで、多くのフランス人を熱狂させるとは、誰が予想しただろうか。